奥出雲(おくいずも)おろちループ
−島根県奥出雲町−
訪問:2002 ⁄ 09 ⁄ 15
文書作成:2019 ⁄ 04 ⁄ 21 (最終更新:2023 ⁄ 07 ⁄ 29)
◆概要◆
中国山地の真っただ中、標高差約105mを
大きな二重ループでクリアします。
国道314号上にあり、平成4年に建設されました。
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ミニループ、番外編
◆レポート◆
■「ループな道♪」トップバッター
当サイト開設当時、本コーナー掲載第一号が今回紹介する「奥出雲おろちループ」でした。1999年に本ループを走行た際に“子供の頃の感動”を思い起こし、ループ紹介の発端となりました。
当時はあまり有益な画像が無く、今回の紹介は2002年に再訪した際の内容をもとに作成しています。
本ループについては「概要」に記した通り、国道314号上に設けられた二重ループになります。現地の説明看板によるとその規模は、
・最小半径 1重目:100m ⁄ 2重目:200m
・区間での標高差 105m
・交差点標高差 1重目:約28m ⁄ 2重目:約90m
・区間長 2,360m
とのこと。なお、“1重目”“2重目”については、ループの内側が“1重目”、外側が“2重目”となります。外側で半径200mのループは大きいと認めつつ、ほかのループと比較してどうなのか気になります。
ループ全景写真
案内板掲載のもの
道路と橋の
標高差が105m
ループ途中に
道の駅あり
■トップクラスのループ大きさ
同看板では有難いことに、他の主要ループとの比較も記されています。ループの外側半径でそれぞれ比較してみましょう。
・
えびのループ
(宮崎県) 2重目:200m
・
人吉ループ
(熊本県) 95m
・
小黒山ループ
(岩手県) 85m
・
湯原ループ
(岡山県) 45m
・七滝高架橋(
河津七滝ループ
)(静岡県) 40m
この比較では、奥出雲おろちループは「えびのループ」と共に国内トップクラスということになります。えびのループは地形上・構造上全体が見渡しにくいこともあり、奥出雲おろちループのほうがより大きく感じる印象です。
半径200mということは単純計算で1周約1,250mとなり、歩くと20分弱かかりそうです。歩くのは健康には良さそうですが、時間的余裕も無いため上部の橋より全体を見下ろして観察することにします。
ループ全景
見辛いが2周している
ループを走行
スピード上げそう
■まさに「おろち級」
全景画像で、奥に見える橋脚の下に見辛いものの2重目の路面が見えます。その路面には画面中央のトンネルが山中でカーブした先と、上部画像中央の橋を潜る道がつながっています。
上部画像中央に写る橋と潜る路面との標高差が105mになり、ここでも同ループの規模感を感じることができます。他のループでは、
河津七滝ループ
が70m、
湯原ループ
が80m(筆者的には意外に感じられたが)だといいます。
この規模感が、ループの命名理由にも表れています。「おろち」は当地に伝わるご存知“おろち伝説”
|古事記に記されたスサノオと八岐大蛇との
|闘いを記した神話で、八岐大蛇の体は8つの
|谷を越える大きさであったという
から来ているそうです。同ループはさすが8つの谷は越えませんが、雄大な姿が八岐大蛇のとぐろを巻いた姿を十分想像させてくれます。
ループには道の駅もあり、体の疲れをとってから次の目的時へ安全運転で向かうようにしましょう。
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