ループな道♪

えびのループ
−宮崎県えびの市−
訪問：2000 ⁄ 01 ⁄ 06、2003 ⁄ 04 ⁄ 30
文書作成：2019 ⁄ 10 ⁄ 20 (最終更新：2023 ⁄ 07 ⁄ 29)

◆概要◆

熊本県人吉市との間、国道221号上にある
ループ。県境の加久藤峠と麓の高低差を埋めます。
ループの約半分がトンネルとなってます。



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◆レポート◆

■「ループ推し」にさせた場所

本コーナーのトップページにも記してますが、今回紹介する「えびのループ」は別紹介の「人吉ループ」とともに、筆者を“ループ推し”にしてくれた場所です。

えびのループは熊本県人吉市と宮崎県えびの市を結ぶ国道221号上にあり、昔は県境で「加久藤峠」(標高720m)を越えていた。狭く曲がりくねった道であったことから道路改良が行われ、その一環として本ループも建設されました。関連内容を「人吉ループ」にも記してます。

ループは二重回転(約540度)になっており、盆地と加久藤峠の高低差を緩和しています。盆地(えびの市側)からは山裾を走るループの一部が一望でき(本ページ下部の全景画像参照)、筆者の昔からのお気に入りの風景でもあります。

冒頭で触れた通り本ループは筆者にとって思い入れのある場所であり、少し昔話にお付き合いください。


二重ループと
内側の旧道
筆者思い入れの
旧道が見える
時代と共に
賑わいも減った

■半世紀近く昔の思い出

今は九州道も通っている人吉・えびの間ですが、九州道開通前は国道221号のみでした。

その時点で既に「加久藤トンネル(約1800m)」と人吉市側の「人吉ループ」は開通していましたが「えびのループ」は建設中であり、盆地から加久藤トンネルの手前までの上りは狭くカーブ連続の道が残ってました。当時筆者は乗り物酔いが酷く、ループの早期完成を心の奥から祈っていました。

そのような状態だったことから、昭和53年にえびのループが開通したときは、かなり嬉しかったことを今も覚えています。また、一定スピードでぐんぐん高度を上げられる爽快さも気に入りました。

大人になり関西に居を移した後も、車で帰省する時は本ループを使用してきました。


ループ全景画像
筆者お気に入り
ループを走行
加久藤峠目指す

■感動の地も通行機会無く

帰省でループを通るたびに、途中のドライブインや展望台が賑わっていたことを記憶しています。しかし1995年に九州道が開通すると、交通の流れが一変しました。ここも「人吉ループ」ページで記します。

ただ九州道開通後の2000年および2003年に現地を確認すると、意外と交通量があるように感じました。九州道の長大トンネルで危険物運搬車規制しているのも一因かもしれません。該当車を中心に一定のループ需要があるのかもしれません。

需要はあるものの観光目的の車が減ったためか、沿線にあるドライブインの廃墟が痛々しく感じます。賑やかな頃を覚えているだけに寂しさを感じますが、これも時代の流れと理解するしかないのでしょう。

ループはトンネルと橋梁で構成されるため、全周を画像に収めることができません。麓からと、国道上部の展望エリアからの画像撮影で良しとしましった。そして少年の頃の記憶を思い出しつつループを走行し、感動の地を後にしたのでした。



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