ループな道♪

人吉(ひとよし)ループ
−熊本県人吉市−
訪問:2000 ⁄ 01 ⁄ 06、2003 ⁄ 04 ⁄ 30
文書作成:2019 ⁄ 10 ⁄ 20


◆概要◆
国道221号にて、人吉市中心部より宮崎県
えびの市へ向かう間にあるループ。
県境にある加久藤峠との高低差を埋める。



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■筆者の「夢の国」

唐突感いっぱいの表題である(笑)。一般的に「夢の国」と言えばディズニーランドなど思い浮かべるが、筆者に関しては申し訳ないがそんなに立派なものではない。ある「悩み」を持つ筆者が、子供の頃に“夢の国”と感じたのが今回紹介する人吉ループである。

「悩み」とは、本コーナー「ループな道♪」トップページ最下段まで目を通していただいた方であればご存知のはず(たぶん…汗)。そう、「自動車酔いが激しくカーブが続くと吐き気に見舞われる」ことである。度合いとしては(出身地である)宮崎の某所で、一級河川沿い国道の“緩やかな”カーブ連続区間約10km乗車で“もどした”ほど。ドライブに連れて行ってもらうことが好きだった筆者にとって、辛い悩みであったのだ。

小学校高学年の頃、筆者は父の運転する車で県外に出る用事があり、「悩み」より県境の山越えで苦労していた。この辺りの話は「えびのループ」ページで触れるが、そこで登場するのが本「人吉ループ」であり、「ループがあれば車に酔わず楽に山を越えることができる」という「夢」を持たせてくれたというわけだ。

その後年齢を重ねると自動車酔いは出なくなったのだが、ループで一気に高低差をクリアする感覚が忘れられず、webサイト立ち上げを機に全国のループを訪問・紹介する現在の状況となっている。すべてのスタートが、人吉ループにあったのだ


ループ完成は
1977年とのこと

ループは1周
近隣に他ループ有

峠越え道路整備
の説明看板

■加久藤越えの歴史

人吉・えびの間が二級国道221号に指定されたのは、昭和28年(1953年)とのこと(昭和40年に一般国道として指定)。さすがにこの時点では筆者は生まれていない。この時はループもトンネルもなく、国道は標高720mの加久藤峠を越えていたという。

その後、昭和47年(1972年)に加久藤峠直下に「加久藤トンネル」が開通。そして人吉ループが開通したのが昭和52年(1977年)である。筆者がこの路線を通ったのが1978年頃だったと記憶しており、人吉ループから夢をもらうことができたのである。

また国道221号に沿うルートで、JR肥薩線が加久藤の山々を越えている。熊本県八代市から人吉市、えびの市を通って鹿児島県霧島市を結んでいる路線であり、1909年に開通し当時は「鹿児島本線」を名乗っていたのは知る人も多い。この路線にも大畑(おこば)駅のループとスイッチバックという著名なループが設けられている。人吉ループにほど近く、北西へ約5km程のところに大畑駅がある。

長い間同区間は国道221号とJR肥薩線が担ってきたのだが、そこに新参者が割り込んできた。九州自動車道(九州道)である。九州道はループで高低差をクリアするようなことはせず、一気に長大トンネルで峠を抜けるという力業で挑んできた。その効力は絶大で、それまでループを通行していた車のほとんどが九州道に移ってしまった

そして(他の要因もあるが)、筆者も気が付けば九州道を使っていた。子供の頃に夢をもらったループを見限って利便性を取っていた(汗)。もっとも、東九州自動車道が2016年に開通した後は、九州道含む加久藤越えルート自体も通っていない。なんと不義理な奴なのだろう(大汗)。


ループ全景
全周は点線補足

ループを走行
気持ちいい天気

■ループ訪問

ループを訪問したのは、webサイト開設翌年に当たる2000年と、家庭を持った後の2003年の2回である。ループの上部に駐車スペースがありループ全景をそこから覗うことができるが、残念ながら一部が木々に隠れて全周まで見ることができない。いずれ「秘密兵器」で…と思うものの、現居住地より距離があるのが課題。

ループを下りた麓からも立派なループ橋の橋脚や桁が拝めるのだが、橋の部分以外は見えないため全周までは残念ながら拝めない。上部からの画像と共に、画像に点線を描き足すことで補足とさせてもらった。

ループの最小半径は95mとのこと。えびのループや島根の奥出雲おろちループが100m〜200mクラスなのに対して数値上は劣るが、全国の主要ループの中でも大型のものに属する(参考:「奥出雲おろちループ」ページ本文)。そのため、気持ちよく弧を描くループドライビングが楽しめ、筆者も子供の頃の気持ちをうん十年ぶりに思い出すことができた。

全景画像撮影については距離的な課題をクリアしてチャレンジしたいのだが、その機会を作れるのだろうか。会社定年後になるかもしれないが、高齢者になって少年時代の「夢をもらった場所」を訪れるのも悪くない。大人になってからは、人吉ループに“今後の人生の楽しみ”ももらったような気がする


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