大田原(おおだわら)ループ
−長野県千曲市−
訪問:2002 ⁄ 05 ⁄ 04
文書作成:2021 ⁄ 02 ⁄ 28 (最終更新:2023 ⁄ 07 ⁄ 29)
◆概要◆
長野県道“小峰稲荷山線”の千曲市大田原に
建設されたループ。同地区と千曲市の
中心部を結び、標高差をループで解消します。
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ミニループ、番外編
◆レポート◆
■日本三大車窓とループ
いきなりのキーワード登場で恐縮ですが、“日本三大車窓”とは「列車から特に魅力的な車窓が広がる、鉄道ファン定番の三大地点」だそうです。
・根室本線 狩勝峠越え(1966年廃線)
・篠ノ井線 姨捨駅
・肥薩線 矢岳越え
なぜ当「ループな道♪」レポートでこのキーワードを挙げたのかと言うと、今回紹介する「大田原ループ」が上記のうち「姨捨(おばすて)駅」からほど近い所にあるからです。残る2カ所のうち「矢岳越え」にも、近くに「
えびのループ
」があります。
眼下に素晴らしい車窓風景が望める地は、それだけ土地の起伏(標高差)が大きいということになり、ループの本領発揮できる地形とも言えるのでしょう。
姨捨駅で車窓を堪能した後に列車が向かう、長野駅側の隣駅“稲荷山駅”。その駅付近を終点とする「県道・小峰稲荷山線」の途中に、今回目指す「大田原ループ」があります。
姨捨駅程近くに
ループがある
山中をループ目指し
県道を走行する
道幅が広がり
ループ橋桁が見える
■夕刻と雨と山道
訪問日は関西を早朝に出発し、「
弥栄ループ
」「
檜の里大橋
」、「
すずらん大橋
」、「
桃花橋ループ
」と巡った後に、本ループへの到着となりました。
1日で訪問先を欲張ったことから、本ループ到着は17時半頃となりました。時期的に外は明るいはずですが、あいにく雨天により周りが少し暗くなってきました。千曲市(訪問時は更埴市)にて国道18号〜国道403号と辿り、県道・小峰稲荷山線に入ります。
住宅街を通る県道の道幅は広くないものの、すれ違いには不都合ありません。JRと長野道を潜った後、細い谷間に分け入り曲がりくねった山道へ変化します。夕刻と雨、山道というネガティブ要素より、本当にこの先にループがあるのかと弱気にもなります。
長く感じたものの、実際は国道から10分ぐらいだったと思います。県道が真新しい2車線の道へ変化し、右側斜面上にループの一部となる橋桁が見えてきました。外が暗くなる前に、ループの撮影に取り掛かることにします。
ループ全景
完成し間が無い感じ
ループを走行
光量不足でブレ
■初々しさが残るループ
ループは1999年10月完成。2年半経過後のループは中心部の植生がこれからだったり、路面がきれいだったりと初々しさが伝わってきます。近隣にある「大田原」集落名を取り、ループ名は「大田原ループ」にしておきます。
ループはほぼ1周(360度)しており、「桜ん坊橋」と「篠山橋」という2つの橋で構成されます。うち「桜ん坊橋」が、先に斜面上で見かけた橋になります。
程よい停車場所を確保し、撮影に取り掛かります。夕刻で雨という状況下、どうしても光量不足によるブレが生じます。筆者にとって気軽に再訪できる場所でもなく、仕方がないと割り切ることにしました。
県道から分岐する山道を100m程進むとループを俯瞰できる場所があり、全景撮影することができました。周辺に植生が無いことが幸いしましたが、年数が経った今は木々が邪魔で全景拝めないかもしれません。
程よく撮影出来たので、ここで撤収し県道をUターンします。行きは心細い状態でしたが、帰りは満足感で心を満たすことができました。
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