■所在不明の彼ら

最初に確認してから十数年が経過した飛び出し坊やについて、第1弾では、朽ちたり移動したりしながらも元気そうに“余生”を過ごしている彼らの姿を観察できました。一方で第1弾でも記した通り、実際に多かったのは“見つけることができない”ものだとという印象です。

今回の第2弾では、実際にどのようにして“見つけることができない”のかという観点で、消滅した又はしつつある、可哀そうな彼らの「人生の末路」を観察していきたいと思います。


《調査１》完全消滅

最初に紹介するのは、「跡形もなく消えている」パターンです。橋の親柱に立っているのは、ご存知キ●ィちゃんです。初ネタ集め《復路》にて、本コーナー開始の発端となったメンバーの一員でとなります。

それから17年が経過した後に現地へ向かうと…跡形もなくいなくなっていました。彼女と共に本コーナー開始を飾ってくれた、感謝すべき近隣の他の皆さんも全滅してました。その情景を見た筆者は、寂しみに暮れるしかありませんでした。

《調査２》かろうじて跡が

次に登場するのは、“完全”まであと一歩のもの。第1弾で登場した「怪獣クン」の、“新しい職場”近隣で見かけた「かいけつゾ●リ」です。それから12年後に再び再訪すると、その姿が確認できません。

彼がいたであろうその場所をよく見ると、彼を支えてた支柱(黄緑の反射テープ付き棒)らしきものが残ってます。根元のガードレールは交換されたようですが、よく支柱が残ったものです。そのうちに支柱も外され、“完全消滅”状態になるのでしょうか…

《調査３》人生の分岐点？そして…

通学路で注意を訴えているド●えもん。3年以上経過した後に彼を見に行くと、支柱から落ちていて存続やばそうです。念のため…犯人は筆者ではないです(汗)。彼の本体は、支柱の傍らに置かれていました。

修理されて元の姿に戻ることができるのか、それとも彼本体が所在不明となってしまうのか、彼は人生の重大な分岐点にいるようです。(以下、追記)…が、残念ながら元の姿の戻ることは叶わず、7か月後には彼の姿を見なくなってしまいました。

《調査４》不可抗力

最後に紹介するのは、これまでと異なるパターンになります。交差点内の“中州”部分に立つ「とび太くん」。「誰がそこから飛び出すの？」的なツッコミを抱きつつ、撮影より15年ぶりに同所を訪れました。

すると、なにか大きな違和感が…彼の所在確認に全に、彼がいた“中州”自体が交差点改修より無くなってます。その巻き添えを食らい、彼の姿も確認することができません。これは彼にとって不可抗力であり、「御愁傷様」としか言いようがないですね。


■なるようにしか…

人も飛び出し坊やも経年劣化が避けられず、何らかの不具合が生じるものです。人間であればアンチエイジングへの取り組みや病気への治療・予防などの自発的対処ができますが、当前ですが飛び出し坊やはそれらができません。

本ページ掲載の「調査４」の“まさか！”も含め、飛び出し坊やの人生は「なるようにしかならない」ものなのでしょう。いつまでも元気に皆を見守ってほしい…と、彼らにエールを送ってあげたいと思います。

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