★ -49- 安土の天下人は何処へ ★
〜敵は本能寺ではなかった?〜
撮影:2020 ⁄ 01 文面作成:2020 ⁄ 11 ⁄ 28
(最終更新:2023 ⁄ 04 ⁄ 23)
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ここでは…
新聞の紙面で見かけた、中学生生徒が作成した飛び出し坊やを探索した際のレポートです。設置の後に謎の盗難事件に遭い、その後発見されたという彼ら。どうなっていたのでしょうか。第1弾。
■天下人誘拐される?
2019年の京都新聞にて、滋賀県近江八幡市にある安土中学校の生徒が、信長公などの飛び出し坊やを製作・設置したという記事がありました。それを見て筆者は、「いつか撮影に…」と思っていました。
京都新聞は飛び出し坊やの聖地である滋賀県をカバーされているだけに、
栗東的独特仲間達
の案件も含め、飛び出し坊やに関する記事をいくつも取り上げられています。当然ながら、当サイトにおいてとても有難い存在となっています。
ところが先の記事から1週間ほど経った同月下旬に、設置された信長公の飛び出し坊やが盗難されたという記事が同紙に掲載されたのです。どういうことでしょう?
盗まれた飛び出し坊や達はその後、市内で投棄されていた状態で発見されました。そのため安土中学校は新しい坊やを製作することにしたとの事で、1か月が経過した2020年1月に状況確認しに現地へ向かいました。
さて、「誘拐された天下人」信長公に出会うことはできたのでしょうか?
■とりあえず安土城跡へ
安土駅駅前では、信長公銅像と共に信長公の飛び出し坊やがお迎えしてくれます(上の画像)。こちらは安土町商工会が設置したものであり、本日の“本命”ではないですが良い感じに仕上がってます。
その“本命”の設置場所がわからず、とりあえず著名な場所「安土城跡」へ向かうことにしました。最初に出会ったのは、どこかで見たような女の子のキャラ。まぁ普通に無難なキャラかなと思っていたら…「お嬢ちゃん、片足は?」(怖)。
続いて出会ったのは、顔立ちに違和感を覚えるものの、いつも目にしている“とび太くん”でした。彼の背後に見えるバス停の名前が「東町ぼうや地蔵」になっていて、「ぼうや」繋がりになるのが楽しいですね。
ちなみに「ぼうや地蔵」についてネット検索をしてみましたが、残念ながら謂れ等の情報は得られませんでした。
看板に書かれた「気づいた事はすぐ実行!」の文言は素晴らしいですが、“実行したのが飛び出し”では無いことを祈ります(謎)。
既に開始してますが、安土での探索コースは画像の通りです。中央の安土駅から、右上にある安土城跡へ向かってます。安土中学校は下の方にあり、後述しますが後でその付近まで足を延ばしました。
ぼうや地蔵の飛び出しクンに出会った後、幾分か歩いて安土城跡入口へたどり着くことができました。
■城には探し人不在
安土城跡入口までの県道数百メートルは、そこそこ交通量があるものの歩道もなく路肩も狭い道でした。道中に住宅が無かったこともあり、残念ながら飛び出し坊やとの出会いには恵まれませんでした。
安土城跡にたどり着くと、そこには…流石の商工会、駅前に続きここにもお出迎えの信長公飛び出し坊やを配置してくれてました。本日の目的ではないですが、ここでの彼の設置はもちろん“グッジョブ”ですね。
城跡にたどり着き、普通であれば「せっかく来たんだから…」という気になります。設置された案内地図を見ると、お城ということもあり若干ですが山を登るようです。高さは知れているのですが。
ただこの日は「
おいで野洲に誘われて
」の探索も行っており、そこそこ疲れも溜まり始めてます。それと、まだ目的である“中学生謹製の飛び出し坊や”に出会てません。よって、入山を断念しました。
実は入山料が必要だったことが理由の多くを占めていたことはナイショです(笑)。
という訳で、“とりあえず”の場所まで来たものの、“探し人・信長公”は不在でした。よって次の目的地を検討することにし、飛び出し坊やを作成した安土中学校方面を目指すことにしました。
信長公かどうかはわかりませんが、学校近隣であれば何か設置されているでしょう。行きとは違うルートを辿りつつ、安土駅を経由して向かうことにしました。
■製作した中学校を目指すが…
ルートを変えてみたものの、さっぱりヒットしません。その中で目に飛び込んできたのが「さわやかな 笑顔でかわす一言で 育つわが町 あいさつ運動」の看板。まぁ、挨拶は大事だよねと思いよく見ると…
信長公だろうか、顔だけ描かれた看板が周辺案内地図の上に載せられています。“さらし首にされた武将”にも見えてしまい、引きつった笑顔にしかならなそうなひと時となりました(汗)。
駅へ向かう広い道との交差点にて、あやしいキャラを発見。丸太を削り出して作った、警官風なキャラ。腹に当たる部分には見辛いですが「止まれ」と書かれており、役目は飛び出し坊やと一緒と思われます。
そんなに真面目顔で見られると、止まらなかったときに何か言われそう(言わないけど)。先の“さらし首武将”とは違った怖さを感じてしまいます(汗)。なお、道路の向こうには通常バージョンのとび太くんが仕事中。
この交差点を左折し、安土駅を通過した先に安土中学校が見えてきます。
中学校の手前には何軒かの住宅街があり、先にそちらをチェックしました。しかし残念なことに、そこには一体も“坊や”は立ってませんでした。「学校へ行けばきっと」と楽天的に思ってた心が曇ります。
そして中学校正門。正門前にはバス停があり、そこには“期待に応える1体”が待っていてくれてました。しかし…
待っていたのは、通常バージョンの“とび太くん”でした。うーむ、“探し人”の再設置までは、まだ日が浅かったのかも。
■城下町の賑わい?に癒される
“探し人”は日を改めるとして、今回のレポートをどう取りまとめるのかが悩みどころ。“片足不明少女”や“さらし首武将”などの収穫はありますが、メインとなり得そうなキャラが見当たりません。
とりあえずスナップショット的に飛び出し坊や撮っていけば、最終的に何かストーリーができるだろうと楽観視し、駅周辺をぶらぶら歩くことにしました。上記画像のような写真も撮れたりして、ぶらつけば色々撮れることが分かってきました。
奥の踏切より歩いてきて、「STOP とまれ」看板の脇にたたずむ黄色いランドセルを背負った少年を発見しました。この辺りではここだけでしか見なかった彼が気になり、彼を観察することにしました。
右腕に短い棒を持ってますが、ひょっとすると“横断旗”の柄が途中で折れたものでしょうか。腕に巻いているのはリストバンドだと思ってましたが、実は「
危険地帯
」の彼らと同じ事情なのかも(怖)。
彼の表情からは、残念ながらそれらの事情を伺い知ることはできませんでした。
最後を飾ってくれるのは、やはり「STOP とまれ」看板のすぐ後ろを飛び出そうとするとび太くん。何だか“駐車禁止の標識傍で駐車している車”みたいで、「ええ根性してる」と認めてあげたいです(笑)。
今回は目的であった中学生作成の飛び出し坊やに出会うことができませんでしたが、本レポート作成時点で冒頭の“ニュース”より1年経過したこともあり、同地を再訪しようと計画中です。→
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