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★ 立木観音 ★
たちきかんのん
最終更新日:2023 ⁄ 08 ⁄ 17

■ 基本情報 ■

《住所》滋賀県大津市南郷5丁目20-20

《web》立木観音 立木山ー安養寺ー
《交通》京阪バス「立木観音前」停
         下車すぐ。
《駐車場》あり(下記の地図等を参照)


駐車場マップ

第一駐車場

第二駐車場


■ レポート ■

立木観音について

弘仁6年(815年)にこの地を訪れた弘法大師が、瀬田川対岸の山中に“霊木”を目にしたものの、川を渡れず霊木に近付くことができませんでした。そこへ白い雄鹿が現れ、弘法大師を背中に乗せ川を跳ね渡り、霊木の傍へ導いたといいます。

その後鹿は観音様へと変わり、奇蹟に歓喜した弘法大師は自身がその時42歳の大厄だったこともあり、世の人々の厄難救済を願い霊木に聖観世音の尊像を刻んだそうです。

その言い伝えより、ここで紹介します「立木観音」が、『厄除けの観音さま』と呼ばれることとなりました。その謂れより、立木観音の境内には雄鹿に乗った弘法大使の像が置かれています。



弘法大使を背に
乗せた白鹿の像

立木観音の
本堂

本堂越えた先に
奥の院がある


立木観音の階段

立木観音の本堂や社務所などは山の中腹にあり、駐車場のある道路(麓)からは700余段もの階段(石段)を上る必要があります。

石段ということもあり段の高さが定まらず、段数以上に体力が必要な印象があります。体力に不安がある方は無理をせず、階段の踊り場にて後続の方に譲りながら自己のペースで昇るようにしましょう。

踊り場には所々、立木観音の説明や詩(うた)を記した立ち看板等が設置されています。休憩とともにそれらを楽しむのも良いと思います。

上り始めは聞こえていた道路を走る車の音もいつしか消え、静かな山腹を上っていきます。やがて上方に人の声が聞こえ始め、右手に公衆トイレがあり階段がコンクリート製になれば本堂もすぐそこです。



麓の県道より
階段を上ります

階段は700余段あり
自己ペースで昇ろう

本堂は目の前
足元安全注意


立木観音の参道(山道)

立木観音の境内まで階段を上る案内を記しましたが、実は途中まで階段を使わなくても良い、別ルートの参道(山道)があります。文字通り山道になり、階段を回避する分距離が長くなります。

スタート地点は第一駐車場から離れ、北側にある瀬田川洗堰にほど近い京阪バス停「南郷温泉」付近になります。国道より別れ、距離は約2kmで徒歩約40分の道のりとなります。

この道は歴史があり、先に紹介した階段ができる前から、立木観音へのお参りに利用されてたそうです。

ただ道はあるものの、車での参拝は不可となってます。お参りにハイキング気分も合わせて、本参道を利用するものよいのではと思います。



参道よりお参り
車利用は困難です

ルート途中で
眼下風景楽しむ

山道を進み
石段ルートへ合流


年間行事

〔特別大法要大祈願祭〕

正月には「元旦会(1月1日〜7日)」「初立木会(1月8日〜31日)」の特別大法要大祈願祭が執り行われ、境内には多数の参拝客が訪れ賑わいを見せます。

この頃は立木観音周辺の交通量が増え、近隣の道路端には混雑へ注意を促す看板が年末より設置されています。ただ近年は国道バイパス開通もあり、混雑が抑制されている印象です。

〔節分会〕

節分の日には「節分会」が執り行われ、導師や山伏による「お練り」や「豆福・降魔餅まき」が行われます。様子については、下に掲載した画像をご覧ください。

〔その他〕

その他の時期にも行事が設定されてますので、立木観音Webサイトをご確認ください。



正月には
参拝客多数

節分には
お練りを実施

節分の
福豆・降魔餅まき


鹿跳(ししとび)渓谷

琵琶湖を流れ出た瀬田川は立木観音手前で山々の間を分け入り、流域に渓谷を刻みます。渓谷では花崗岩が流水により表面が削られ奇岩となり、独特な風景を作り上げています。

冒頭にて紹介した“ここで弘法大師を背に乗せた雄鹿が跳ね渡った”伝聞より、この渓谷は『鹿跳(ししとび)渓谷と呼ばれています。同じ理由より、渓谷を渡る橋およびバス停に対し『鹿跳橋(ししとびばし)』と命名されています。

渓谷は蛙岩付近から立木観音を超え鹿跳橋まで続き、季節により渓谷を背に新緑や紅葉を楽しむことができます。



鹿跳渓谷と
渓谷渡る鹿跳橋

鹿跳渓谷と
美しい紅葉

雪景色の
立木観音入口


 

■ 他の紹介ポイントを見る ■
 →瀬田川周辺MAPを参照する



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