★ -07- 飛び出し老人 ★
〜「老たりあん」と呼びましょうか〜
撮影:2003 ⁄ 04〜2008 ⁄ 07 文面作成:2017 ⁄ 10 ⁄ 21
文面再編集:2023 ⁄ 01 ⁄ 15
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ここでは…
飛び出し坊やは“坊や”という単語もあり、キャラは通常“子供”になってます。子供以外に、お年を召されたキャラも見かけますので紹介します。
■老人版のニーズがある背景
冒頭でも少し触れたように、「飛び出し坊や」は“子供”または“子供が好むキャラクター風”がほとんどになっている印象です。
理由は“公益財団法人・交通事故総合分析センター”のページ「
“四輪車対歩行者の事故に関する歩行者の年齢別”分析
」のデータ(5〜9歳の事故件数が多くなっている)等を見ても明らかで、“子供中心”になることは誰もが納得するところかなと思われます。
ただ同分析を更に参照すると“65〜80歳の年配組も事故件数が多く”なっており、ドライバーは年配層(いわゆる老人)にも子供と同様に十分注意する必要があることが改めてわかります。
以上の背景もあり、「飛び出し坊や」の老人版についても一定のニーズがあるように感じます。そんな「飛び出し老人」(老たりあん)について、画像撮影したものを紹介します。
■杖をついたおじいさん
筆者が個人的に感じる、“おじいさんのイメージ”に近い彼。杖をつきながら、道路奥がら近づいてくるバスなんてお構いなしに道を渡ろうとしています。なお、彼のすぐ後ろ側がバス停になっています。
本ページ再編集のために最近同所をGoogleストリートビュー(ストビュー)で確認したところ、彼は無くなって(亡くなって?)いたことが判明しました。合掌…。あと蛇足ですが、彼の背後にあったバス停も廃止されのか、ストビュー確認で見当りませんでした。
〔撮影地:兵庫県豊岡市〕
■麦わら帽子のおじいさん
麦わら帽子を被って、にこやかな表情のおじいさん。奥にはおばあさんが居られ、恐らく二人は夫婦なのでしょう。二人の間に絶妙な物理的距離が保たれているのは、推測ですが夫婦円満の秘訣なのかも(笑)。
こちらはひとつ上のおじいさんと違って、飛び出すどころか道路を渡りそうにも見えません。そして、この“飛び出さなさそうな”おじいさんですが、その後
悲しい結末
が待っていたのでした。
〔撮影地:滋賀県大津市〕
ひとつ上のおじいさんの兄弟かと思うぐらい、とても似ています。黄色い旗を持っていて、通学路で“子供らの道路横断を見守る地域のおじいさん”のように見えます。「おはよう!」の声が聞こえそう。
ただおじいさんの立ってる場所には横断歩道がないので、もし子供をより安全に横断させようとするなら、道路奥に見える信号付きの横断歩道のほうが良いのではと思うのですがいかがでしょう。
〔撮影地:滋賀県野洲市〕
■おばあさん3連荘
こちらのおばあさん、前出のおじいさん二人に比べて「飛び出しますオーラ」を大量放出しているよう感じます。ここまで長生きしてきたのだから、飛び出しにて命を落とすことがないよう切に祈ります。
彼女の前掛けには、「とまり野洲(やす)運動実施中」と記されてます。“止まってね”の「止まりやす」と自治体名「野洲」をかけてのキャッチフレーズだと思うものの、これは誰に対して訴えているのだろう。“走行中の車”なのか、それとも“止まりそうにない彼女自身”なのか(笑)。
〔撮影地:滋賀県野洲市〕
奈良県で見かけたおばあさん。最初に紹介したおじさんと同様に、マイペースに杖ついてゆっくり道路を渡ろうとしています。電柱の陰から出てきていますが、車を避ける余裕は持っていそうだと感じます。
しかし、油断は禁物です。彼女の足元を見ると、そこに「とび出し注意」の文字が記されてます。もし記載通りであれば、マイペースの見た目から豹変し、いきなり道路へ飛び出してくるのかもしれない。そうなると避ける余裕はなく、ドライバーは引き続き緊張感を保つ必要がありそうです。
〔撮影地:奈良県宇陀市〕
そして、またしても滋賀にて「飛び出しますオーラ」を放出しているおばあさんを発見しました。ふたつ上のおばあさんもそうですが、滋賀の御老体は飛び出しに耐えるほど足腰がお元気なのでしょうか。
今回の紹介では、数的におじいさんよりおばあさんが多くなってます。もちろん、撮影で数は意識していません。高齢になっても、女性のほうがアクティブな印象だからでしょうか。女性の方が平均余命年齢が高い分、該当人口も多くなる傾向より、相対的に飛び出し老人も女性が多くなっているのかもしれません。
〔撮影地:滋賀県栗東市〕
■孫?とおばあさん
そんな活動的なおばあさんを守ろうと、孫らしき子供も付けてみました…という感じの“飛び出し老人+坊や”。坊やはお孫さんでしょうか。子供がおばあさんの飛び出しを静止しているように見えます。
本ページの冒頭で紹介しました「分析」においても、高齢者や子供は交通弱者の位置付けとなっています。この二大年齢層のキャラのコンビとなった本件、欲張った分、安全運転への訴えをより強く感じます。
〔撮影地:滋賀県野洲市〕
■まとめ
やはりご年配の方ですから、体力の衰えもあり“(勢いよく)飛び出す”構図ではないようです。一方で年齢を重ねると体力とともに視力や聴力も衰えるということから、道路横断時に近づいてくる車に気が付かないケースも十分あり得るそうです。
もちろん自分自身が運転する際はご年配の方にも気を付けるとともに、自分自身もやがて年配者の仲間入りすることも意識して、体力維持など何らかの対策も考えておく必要がありそうです。
…と頭ではわかっているものの、さて、どうしたものか。
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