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★ 宇治川との境界 ★
うじがわとのきょうかい
最終更新日:2023 ⁄ 08 ⁄ 16

■ 基本情報 ■

《住所》滋賀県大津市
       石山外畑町〜大石曽束町

《web》  −
《交通》京阪バス「曽束」停留所下車。
       徒歩10分程度(曽束大橋)。


■ レポート ■

府県境を調査する

〔素直な疑問より調査へ〕

「せたりば」トップページに記した通り、瀬田川は京都府内で「宇治川」へ名前が変わります。それ自体は知れ渡っているのですが、どこが境界線かと問われると答えを持ち合わせておりません。

類似内容として琵琶湖との境界を確認しに向かった経緯もあり、似たような結果を想像しつつ、宇治川との境界についても現地確認を行いました。その結果をここでレポートします。

〔府県境は単純ではなかった〕

上記内容より、単純に“府県境が川を横切る所”が該当しそうな気がします。しかし実際はそう単純ではなく、一部に“河川が府県境になっている”部分があり、ここでの河川名の取り扱いが注目されます。

〔現地調査へ〕

該当箇所の河川名確認のため、現地調査を行うことにしました。川を渡る橋の橋梁に記された河川名を確認する方法で進めます。調査対象の橋は、左下掲載地図の(A)、(B)、(C)の3か所としました。結果は如何に。



府県境前後の
河川名称表記は?

(A)地点で確認
「瀬田川」記載

府県境の橋も確認
支流名の記載


確認結果…注目は「曽束大橋」

〔境界看板の有無〕

まずは琵琶湖との境界箇所にあった「境界看板」の有無から確認しましたが、該当区間内では見つかりませんでした。

〔A地点 南大津大橋〕

ここは完全に滋賀県内ということから、橋梁に掲げられた河川名は想定通り「瀬田川」になってました。ここを起点に、(B)(C)地点へ進みます。(A)(B)間で府県境を橋で越えますが、河川名は支流の「笠取(かさとり)川」となってました。

〔B地点 曽束大橋〕

そして、本流と共に府県境を跨いでいる、(B)地点にある「曽束大橋」へ到着しました。ここの河川名記載がどうなっているのかが、今回最大の注目ポイントになります。さて、その結果は…
橋梁に記されていたのは「橋の名前」「竣工年」のみでした。まさかの河川名記載なし…残念。

〔C地点 喜撰山大橋〕

念のため、完全に京都府に入った(C)地点にある「喜撰山(きせんやま)大橋」も確認しました。こちらは河川名記載がありましたが、想定通り「宇治川」となってました。



(B)地点にある
曽束大橋へ

府県境にある橋
川呼称は如何に

橋の名前と
竣工年のみ掲載


現地調査で結論出ず、問い合わせへ

〔問い合わせとその結果〕

現地調査では情報が得られず結論を出せなくなったため、ストレートに河川を管理されている近畿地方整備局へ問い合わせをすることにしました。関係の皆様、お世話になりました。

〔回答結果〕

以下の通り回答いただきました。
一部筆者が強調等しています。
 |河川法上は瀬田川・宇治川の区別はなく、
 |すべて一級河川『淀川』です。
 | (琵琶湖〜大阪湾まで75.1kmが
 |      淀川の延長です)
瀬田川や宇治川の区分は無かったのか…

〔現地の看板〕

(B)地点に「近畿地方建設局公示」看板が設置されていて、そこに河川名記載があります。そこには先の回答通り「河川名 淀川」と記されてました。最初からこの看板を見れば良かったのか?

〔確認の結論〕

近畿地方整備局様回答では最後に
 | 瀬田川・宇治川という名称につきましては、
 | 呼称であり、地元の方が昔からそう呼んで
 | いるものです
と結ばれてました。

流域にほとんど人家が無かった府県境付近では、それぞれの府県での呼称については境界が無くとも困らなかったと思われます。よって、両河川名称の境界線は無いと結論付けます。

最後に、今回巡ったコースはカーブが多いこともあり、車は特に安全運転を心掛けましょう。



府県境を越え
(C)地点へ

喜撰山大橋では
宇治川と記載

建設局看板に
河川名記載あり


 

■ 他の紹介ポイントを見る ■
 →瀬田川周辺MAPを参照する



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