ろかたりあん
★ -04- 多重飛び出し? ★
 〜「これでもか」と群れるが6年半後には…〜 
撮影:2011 ⁄ 01 文面作成:2017 ⁄ 09 ⁄ 10
(最終更新:2023 ⁄ 01 ⁄ 09)

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ここでは…
多数の飛び出し坊やが寄り添っていた、小さな交差点を紹介します。ただその賑やかさも、その道で行われた大イベントも、6年半後には消え去ってしまいました。

■年1回テレビ中継された道

今回の舞台となる道は瀬田川に沿って走る大津市道であり、どこにでもありそうな片側一車線の道です。そんな地味目な道ですが、2021年まで、あるイベントのテレビ中継が毎年行われていました。

そのイベントとは『びわ湖マラソン』であり、この市道もランナーと共に全国中継を通じ視聴(実際はランナーのみですが)されていたのです。そういう道で“多数の飛び出し坊やが…”とは、いったいどのような状況になってたのかを早速紹介することにします。



■雪が残る冬の朝に現地へ

訪問した日は前日深夜より雪が降り、筆者自宅周辺も薄く雪に覆われました。現地へ向かった朝8時過ぎには家屋の屋根上に若干雪が残っていましたが路上には無く、撮影には支障ありませんでした。

現場は市道と、付近にある団地からの“生活道”が出会う丁字路です。画像中央を左右に見える道が“生活道”であり、奥側に赤色服の“女の子風”の、手前側には看板に描かれた男の子(以下、“看板男の子”)の飛び出し坊やが見えています。

まぁ、“1交差点に2体程度”であれば、経験上よくあることと思いまず。そう思いつつ、手前の“看板男の子”のそばに歩み寄ります。すると違和感が…



■多数居りました(汗)

近寄って最初に目に入ったのは、“看板男の子”の背後に見える、先程の“女の子風”と同じタイプの彼女です。先ほど見た場所では完全に“看板男の子”の陰に隠れてしまい、見落とす形になってました。

彼女の状況を無理やり解釈するとすれば、市道側から見て、「物陰からの飛び出しに注意」との喚起に当たるのではと想像します(笑)。もっとも、彼女の向きが“道路を背にしている”状況より、「注意不要」とも言えるのですが…はてさて(笑)。



それでも「この程度ならよくあること」と思いつつ更に“看板男の子”へ近づくと、電柱挟んだ反対側に“看板男の子”同じ子がいる!双子なのか?二人(看板二枚)は、ちょうつがいで繋がれています。

しかし、すでに彼の見え方に違和感を覚えてしまってます。もう少し回り込んで、彼を確認すると…



なんということでしょう。電柱を挟み見えてきた二人目の“看板男の子”を覆う形で、別の“とび太くん風男の子”が居りました。覆われてしまった“看板男の子”に、大丈夫かどうか“心の声”を聞いてみました。

覆われた“看板男の子”の心の声を代弁すると、「飛び出そうにも飛び出せない…」とのこと(筆者の妄想です)。何故に覆われてしまったのか、理由は不明なままです。



結局、この電柱周りに飛び出し坊やは何体いるのだろう?真面目に計算してみよう。“看板男の子”が2体+“女の子風”+覆っていた“とび太くん風男の子”の合計4体になるはずですが合ってますか?

ちなみに画像で見えている、唐突に出てきた感のある水色服“男の子風”ですが、3つ上の画像で目に入った“女の子風”の裏側となります。表裏一体の彼と彼女、それぞれ1体ずつ数えるべきなのか悩むところです(笑)



■生活道の反対側では

さて、最初の方の画像で生活道反対側にいた“女の子風”の方を観察しましょう。そこでは先程とは別の“看板男の子”と、絶妙な距離感を保ちつつ「いい雰囲気」になっているようです。邪魔しないように(笑)。

ちょっと待って!冷静に考えると“看板男の子”側から見えているのは“女の子風”の裏側。つまり、ひとつ上の話より、裏側に描かれているのは「水色服の“男の子風”」のはず。つまり、“看板男の子”と“水色服の男の子風”の二人は「ボーイズ〇ヴ」関係なのか。

…まぁ、いずれにしてもお幸せに(謎)。



■そして6年半の時が経ち、彼らは?

彼らの観察から6年半の時が経ち、再び現地を訪れました。さすがに6年半は長く、残念ながら彼らの姿は無くなっていました。代わりにいたのが、市販品の飛び出し坊や。個性が感じられず残念に思います。

この道で毎年3月に実施されてきた『びわ湖マラソン』、華やかなイベントの陰で人々が気付かないまま、賑やかだった彼らによる“多重飛び出し”世界が終焉を迎えたのでした。


〔2021年7月追記〕
そして更に時は経ち、3年半後にあたる2021年2月の現地。市販品の彼がひとり見守り続けてきた“年に一度の華やかなイベント”が、残念ながらこの日をもって幕を閉じた。

もう全国にその姿を映し出されることも無くなり、彼はひとり静かにこの交差点で交通安全を見守ることだろう。




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