雷電廿六木橋(らいでんとどろきばし)
−埼玉県秩父市−
訪問:2001 ⁄ 08 ⁄ 14、2009 ⁄ 04 ⁄ 12
文書作成:2019 ⁄ 02 ⁄ 03 (最終更新:2023 ⁄ 07 ⁄ 29)
◆概要◆
国道140号上、中津川をまたぐループ。
滝沢ダムの下流に建設され、ループにて
ダムの高さ132mをクリアしています。
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ミニループ、番外編
◆レポート◆
■「開かずの国道」
今回紹介する「雷電廿六木橋」は埼玉県秩父市にあり、概要に記したように国道140号上に建設されたループとなります。ループの話に入る前に、国道140号について少し触れておきます。
国道140号は、埼玉県熊谷市から秩父市を経由し、山梨県富士川町へ至る国道です。そのルートは「秩父往還(ちちぶおうかん)」とも呼ばれ、古くより甲斐国と武蔵国の往来に利用されてきたそうです。
埼玉・山梨県境に「雁坂(かりさか)峠」(2082m)がありますが、1998年に「雁坂トンネル(全長6625m)」が開通するまでは峠を越える車道が無く、この道は、長い間「開かずの国道」とも呼ばれていました。
その「開かずの国道」を切り開いた雁坂トンネルと同年に竣工されたのが、滝沢ダム建設関連で建設された本「雷電廿六木橋」となります。開通から3年後にあたる2001年、筆者は現地へ向かいました。
廿六木橋と
大滝大橋で構成
ループ越しに
滝沢ダムを見る
ダム上からの
ループ全景
■初訪問時はダム建設中
この日は埼玉県寄居町より、荒川をさかのぼる形で秩父方面へ国道140号を進みました。秩父市街地を越えて更に進むと、大滝地区(当時は大滝村)で国道は二手に分岐します。
分岐より先は各々「滝沢ダム経由」「二瀬ダム経由」で川を遡り、上流で再び合流し山梨県へ向かいます。ループのあるのは「滝沢ダム経由」ルート側となるため、分岐を右折します。
荒川の支流である中津川を遡ると、程なく中津川の谷をまたぐ大きなループ橋が見えてきます。目的地にしている「雷電廿六木橋」であり、「廿六木橋」と「大滝大橋」の2橋でループを構成しています。
2001年訪問時は滝沢ダムが建設中(2008年竣工)であり、周辺でループ全景を俯瞰できる撮影適地が見当たらず、谷の対岸を走る道路まで足を延ばし何とか全景撮影を行うことができました。
ループ全景撮影
対岸の道路より
ループを走行
ダムも見える
■再訪と「とどろき」
改めて2009年に、飯能市から秩父市へ入り8年ぶりにこの地を再訪しました。ダム完成後の初訪問となります。ダムの駐車場に車を停め、ダムの筐体上を歩き眼下のループ全景を眺めると、改めて規模の大きさを感じることができました。
ループは南北に長い楕円形で、地図読みで南北径が約280m、東西径が約170m。回転角は360度に届かないが、ほぼ1周する形になっています。ループを走行時にダムの筐体を望むことができます。
せっかくなので、前回全景撮影した対岸の道へ足を延ばしました。撮影地点では木々がループの一部を隠すほど成長し、改めて時の経過を感じました。
ちなみに、その“対岸の道”がダム横を通過するところに「
二十六木トンネル
」があり、そちらも「とどろき」と読むそうです。何故そう読める?
ネット情報によると、この付近は古く「十十六騎(とどろき)」と記したが、“十と十で二十”転じて「二十六木(とどろき)」となったそうだ。「とどろき」は、滝を流れる水の音(響き)からきているらしいが、「十十六騎」の漢字を当てた理由は不明なままです。
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