ループな道♪

伯母谷(おばたに)ループ
−奈良県川上村−
訪問:2003 ⁄ 11 ⁄ 01
文書作成:2018 ⁄ 10 ⁄ 08 (最終更新:2023 ⁄ 07 ⁄ 29)


◆概要◆

奈良県の山中を走る国道169号にて、
狭くて急カーブが連続する交通難所を
解消するために設けられたループ橋。




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◆レポート◆

■大台ヶ原への道

「大台ヶ原」は、奈良県と三重県の県境にある、日出ヶ岳(ひでがたけ)周辺の1400〜1600mの高地を指します。高地なだけに夏は平地より涼しく、筆者も過去に幾度か同地を訪れています。

その大台ヶ原を目指す国道169号は、吉野川上流の谷底近くを走り、狭いうえに急カーブが連続していました。そのうえ紀伊半島の南北を結ぶ数少ない道路だけに対向車も比較的多く、運転にかなり緊張を強いられた記憶が強く残っています。

一方で当時より道路改良が進められており、筆者も通行の際に工事現場を見ながら、完成を心待ちにしていたものです。

その道路改良の一部が、今回紹介する「叔母谷ループ」となります。バイパスが平成15年(2003年)1月に開通し、家族ドライブの寄り道として同年秋に現地を訪れることができました。



ループ大半トンネル
電子国土webより

完成予想図
全景無理らしい

ループ近くへ
旧道には落石が

■車を停められず

訪問当時はGoogleストリートビュー開始前であり、ループ周辺の状況を事前に把握できません。地図よりループの半分以上がトンネルであることはわかっており、全景撮影は諦めることにします。

次に困ったのが、車を停める場所。車を停められない場合、走行写真以外のループ撮影が不可となります。現地で探そうと取りあえず出発したものの、現地到着も停めるスペースを見出せぬまま、車はループを過ぎ更に先へ進んでいきます。

「諦め」が頭をよぎり始めた頃に旧道との合流地点があり、そこに停車することができました。旧道を使えばループ近くへ戻れそうでが、車両通行止めのバリケードが設置されてます。そのため車は置いたまま、徒歩で向かうことにしました。

道は意外と荒れず支障なく進めるものの、途中で大きな落石が…。慎重にそれらを乗り越え、ようやくループの麓へ到着。ループの3分の1になるだろうか、谷間に弧を描く高架橋を写真に収められました。



ループ“半景”
構造上やむ得ず

ループを走行
旧道より快適

■もし再訪するとしたら

ループ全景撮影は前出の通り諦めるとして、一部でも俯瞰する形でループ撮影できる方法はないのでしょうか。ここでは再訪を想定し、Googleストリートビューでループ近辺の撮影候補場所を探ってみます。

まず“ループ高架橋”部分については、自分自身(ループ)の撮影は困難なので除外します。トンネル部分も不可なので、残るはトンネルに挟まれた高架橋西側の二箇所のみとなります。その二箇所を、ストリートビューでシミュレーションします。

最初は、高架橋より高度が高い一番西側の区間からの見え具合を確認します。残念ながら、高架橋そのものが見えません。そして、最後の箇所。工事用仮設道路跡であり期待したのですが、高架橋は見えるがごく一部のみ。と、残念な結果となりました。

【結論】道路面や周辺から、ループを見下ろせる箇所はありません。“飛び道具”で、かなりの高度から撮影するしかなさそうです。再訪含め、ここは潔く諦めましょう。




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