ループな道♪

清滝(きよたき)ループ
−京都府京都市−
訪問:2006 ⁄ 03 ⁄ 17、2018 ⁄ 11 ⁄ 19
文書作成:2019 ⁄ 04 ⁄ 27 (最終更新:2023 ⁄ 07 ⁄ 29)


◆概要◆

京都の嵐山と清滝を結ぶ府道上、
試(こころみ)峠にある上り一方通行のループ。
下を鉄道から転用したトンネルが通ります。




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◆レポート◆

■愛宕山と清滝

清滝地区は京都市の北西部、愛宕山東南麓にあります。愛宕山(標高924m)山頂にある愛宕神社は平安遷都(794年)以前に役小角(えんのおづの)により開かれ、慶俊僧都(けいしゅんそうず)が愛宕山大権現を祀っています。

愛宕神社参拝の宿場として清滝川の谷間に開けた清滝と京都盆地との行き来は清滝川沿いではなく、山越えとなる「試(こころみ)峠」経由となっていました。

「試峠」という名前は目的地である“愛宕山に登れるか”を「試みる峠」から来ており、峠のきつさに男が愛宕山に登ったものと勘違いした話が古典落語にあるそうです(現地案内板より)。

そのような歴史ある場所の、“きつい峠”に設けられたのが今回紹介する「清滝ループ」となります。



ループ描いた
案内板あり

ループ先の試峠
ミラーに違和感

トンネルを歩く
鉄道跡の香りも

■改めて徒歩で訪問するが…

清滝ループは一方通行であり、車両は京都市街地からループへ直接向かえません。そのため、トンネルで清滝側へ迂回する必要があります。車で訪問時した2006年は、このコースに沿っています。

ループ前後は道幅も狭く車両駐車ができないため画像をあまり撮影できず、改めての撮影機会を伺っていました。そして2018年に公共交通機関で再訪問することにし、試峠には古典落語と同じ「京都→愛宕山」の体験をすることにします。

もちろん落語のような勘違いはしないものの、勾配は結構きつく感じました。峠を挟み前後区間の勾配が特にきつく、峠の先を見通せるよう上空にミラーが設けられてます。画像にてご確認ください。

ループはほぼ1周(360度)の回転で、直径約30mのコンパクトなもの。そのため、全景撮影も至近距離で支障ありません。晩秋の訪問でしたので、紅葉も映え満足の撮影となりました。



ループ全景
紅葉もいい感じ

ループを走行
2006年に撮影

■ループ取材プラスワン

車両訪問時にトンネル利用について触れてますが、峠の直下に「清滝隧道」というトンネルがあります。車両通行時は、信号機による交互通行となります。

このトンネルは「愛宕山鉄道平坦(へいたん)線」で使用してたものを転用しており、鉄道は1929年に敷設も戦時中の鉄供出により1944年撤去となり、道路への転用となったそうです。

筆者は試峠からの帰路で清滝からのバス乗車を考えていましたが、「鉄」への興味が出てトンネル区間のみ歩くことにしました。トンネルは道幅が狭く、交通量も比較的多いことから、歩行には十分気を付けます。

トンネル内では鉄道遺構らしき案件も見かけますが、本コーナーと趣旨が異なるため一部画像の掲載のみとします。筆者の駄文より、各々で知見豊富な方のサイトを検索いただくほうが幸せかと(笑)。




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