◆レポート◆
■紀伊長島にあるループ
家族ドライブの途中で立ち寄ったのが、今回紹介する三重県紀伊長島にある「江の浦大橋」です。入江“江の浦”を跨ぐ、赤い橋桁が印象的な橋となります。
入江周辺は長嶋漁港になっており、入江を行き来する船舶の航路確保のため桁下高を稼ぐ必要があり、麓の漁港からループにてアプローチしています。
邪魔にならないであろう場所に車を置かせていただき、徒歩で橋へ向かいます。ループ部分は歩行者通行禁止であり、橋上へ直結する階段を利用します。
ループ部分は後ほど改めて観察するとして、眼下の漁港風景を堪能しつつ橋を渡ります。対岸は小高い山になっていて、橋はその中腹に接しています。
橋が途絶えたところの道端にスペースが設けられ、先に渡った橋の橋桁を思い起こすような赤色の、「α」の形を模ったモニュメントが設置されています。
江の浦大橋の 銘板を確認
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赤い橋桁が 印象的
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“アルファ橋”の モニュメント設置
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■「アルファ大橋」
そのモニュメント脇にあった記念碑には、
|「わたしはアルファでありオメガである」
|訳すれば始めであり終りである−と仰せ
|られたとき全能の神は手をあげて、大きく
|中天にこの橋のような形を書かれたに
|違いない。
|「アルファ大橋」と愛称するとともに橋標
|を建て、全地の平和と繁栄を祈念する
|ゆえんである。
| 昭和46年12月1日 紀伊長島町
と記されてます。1行目は、ヨハネ黙示録に記された主の言葉だそうです。
最初の文字であるアルファと最後の文字となるオメガより「最初であり、最後である」となり、転じて「全て/永遠」という意味を持つというようです。
ループの形とアルファ(α)を重ねて橋の愛称とその想いを記念碑文面より理解したので、ここでUターンしてループ側へ戻ることにします。
橋上と橋元から ループ全景撮影
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橋上からの 長島の町並み
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■撮影&早期撤収
そして橋上から改めてループ部分を眺めると、赤い橋桁とループの形から、対岸で見たモニュメントと重ねて見てしまいます。厳密には、“上下方向が圧縮されたα”なのですが(笑)。
そのループ部分を撮影します。先に記した通りループ部分は歩行者立入禁止であり、橋から続き歩道も残念ながらループ間際まで繋がっていません。歩道の隅より、望遠でループ全景を撮影することになります。
モニュメントのような遠景に近いループの画像が撮れればベストですが、歩行者制約があるうえでは楕円形画像になるのはやむを得ないでしょう。
階段を下りてからも画像景撮影を行い、停めた車の指摘を受けないよう早期撤収とします。車へ戻り、家族ドライブの再開となりました。