
レポートリスト
今回紹介するのは、国道1号上の静岡県藤枝市(訪問当時は岡部町)と静岡市の間にある『宇津ノ谷峠』を通るトンネルである。同峠は中世より交通の要衝となっており、標高は151mと思ったより高くはない。
トンネルを巡る前に、現地の案内看板(2箇所)を確認しよう。3本のトンネルには「明治」「昭和」「平成」と表記されているが、残る1本は「大正」記載と「昭和初期」記載と各々異なっている。
改めて、国土地理院の電子地形図で各トンネルの位置をおさらいする。“親”となる明治のトンネルの西側に“子”となる大正のトンネルが、“親”の東側に“孫”となる昭和と平成のトンネルが通っている。
まずは現行のトンネルとなる、「昭和」「平成」のトンネルに向かおう。国道1号として、今も多くの車が行きかうトンネルである。少し離れた路肩スペースに車を停め、そこから写真撮影を行った。
上記でも触れた、大正と昭和を挟んで造られたトンネルである。こちらは静岡県道として現役続行中である。交通量がほとんどないこともあり、トンネルの近場に車を停めてトンネルへ歩み寄った。
大正のトンネル口手前にて県道より別れ、遊歩道を歩いた先に見えてくるのが「明治」のトンネルである。トンネル内部はレンガ巻きでガス灯風照明が照らし、当時の趣を感じさせてくれる。
遊歩道より山道経由で、旧東海道であった道へ出た。道は宇津ノ谷峠を目指し、高度を上げていく。江戸時代はここを、西国の大名たちが参勤交代で行き来したのだろう。ひとりその風景を想像してみた。