★ 関門国道トンネル(山口県・福岡県) ★
−国道「2位」探訪(深い所)−
文面作成:2018 ⁄ 02 ⁄ 18
(最終更新:2019 ⁄ 01 ⁄ 20)
国道の「深い所、第2位」探訪
「道」系サイトでよく見かける「1番●●な国道」。当サイトでも過去に同様ネタを扱っていたが、他サイトと少しだけ違ったことをすべく、「
2番目(2位)を紹介
」としたのが本コーナー。
今回紹介するのは、「2番目に深い所を走る国道」。ここでは、海面下を走る海底トンネルに着目している。そこで栄えある第2位の座に輝いたのは、
山口県と福岡県を結ぶ「関門国道トンネル」である
。
「関門国道トンネル」の場所
レポートリスト
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■先立って1位と3位紹介
関門国道トンネルの話に先立ち、国道の深い所「1位」と「3位」について、ここで簡単に触れておこう。前述どおり、3件全てが海底トンネルとなっている。
【1位】
国道409号の
「東京湾アクアライン」
で、東京湾を渡る有料道路のうち川崎側海底トンネルにて
海面下約60mという深い所を走行
している。
【3位】
上記“1位”と同じ東京湾で、首都高湾岸線と並走する国道357号の
「東京港トンネル」
。深さは海面下約30mに至る。
■国道2号・関門国道トンネル
「関門国道トンネル」は先に記した通り関門海峡をくぐるトンネルであり、国道2号に指定されているものの有料道路となっている。今回肝心となる
深さは、海面下約56mまで至る
という。
トンネルのポータルには、本州(下関)側、九州(門司)側ともに当地名産「フグ」の絵が描かれている。トンネル建設は戦前の1937年に計画され、戦争による中断を挟みつつ、1958年に開通している。
■最深部・トンネル「人道」を進む
本トンネルは、車が走行する「車道」と歩行者が利用できる「人道」との
上下二重構造
となっている。今回は“より深い所”にこだわり、
下層の「人道」を通行してきたので紹介
しよう。
下関側の「関門トンネル人道入口」そばに駐車スペースがあり、そこに車を置きトンネル入口へ向う。なお、駐車可能台数は多くないので注意しよう。
本トンネルは有料道路だと記したが、
歩行者が利用する場合の通行料は無料(2004年時点)
である。「人道入口」よりエレベーターを利用し海面下約44mまで下りるのだが、普通に建物の中にいる感覚だ。
エレベータを降りると目の前にちょっとした空間が広がり、壁面にはトンネル構造紹介板等が展示されている。その一角より九州方面への通路が延びており、さっそく
「海底お散歩」の一歩を踏み出す
ことにしよう。
人道トンネルの延長は約780m
で、標準的速さであれば10分程度で歩ききれるだろう。今回は主目的である「深い所」探索ということを考慮し、通路内の写真を撮りつつゆっくりと歩くことにした。
当然トンネル外壁はコンクリートなので外の様子が見えるわけではなく、
海底の真下を歩いているものと想像する
ことになる。まぁ“水中トンネル”ではないので、仮に窓があっても土や岩石しか見えないだろう(笑)。
トンネル最深部近くには
山口県と福岡県の県境を示す路面ペイントがあり
、改めて関門海峡を渡り県境をまたぐことを認識するとともに、「深い所」到達の目的達成となった。
このまま直進し門司側まで行きたい気持ちがあったものの、下関側に車を残したうえに時間的猶予も乏しかったことから、残念ながらこの日はここでUターンとなった。
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