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関門国道トンネルの話に先立ち、国道の深い所「1位」と「3位」について、ここで簡単に触れておこう。前述どおり、3件全てが海底トンネルとなっている。
「関門国道トンネル」は先に記した通り関門海峡をくぐるトンネルであり、国道2号に指定されているものの有料道路となっている。今回肝心となる深さは、海面下約56mまで至るという。
本トンネルは、車が走行する「車道」と歩行者が利用できる「人道」との上下二重構造となっている。今回は“より深い所”にこだわり、下層の「人道」を通行してきたので紹介しよう。
本トンネルは有料道路だと記したが、歩行者が利用する場合の通行料は無料(2004年時点)である。「人道入口」よりエレベーターを利用し海面下約44mまで下りるのだが、普通に建物の中にいる感覚だ。
人道トンネルの延長は約780mで、標準的速さであれば10分程度で歩ききれるだろう。今回は主目的である「深い所」探索ということを考慮し、通路内の写真を撮りつつゆっくりと歩くことにした。
トンネル最深部近くには山口県と福岡県の県境を示す路面ペイントがあり、改めて関門海峡を渡り県境をまたぐことを認識するとともに、「深い所」到達の目的達成となった。