
レポートリスト
左の画像は京都市山科区の、名神高速に沿った側道で撮影したものです。左側のフェンス奥、盛土となる部分が名神高速になります。この日は京都駅近辺での所要の後、電車と徒歩でここまでやって来ました。
その側道を進むと、名神高速の盛土の法面(のりめん)が一部だけコンクリートの垂直壁面になっていました。壁面には何やら看板が設置され、足元には花壇も整備され美しい花が咲いています。ここはいったい。
さて、全国的にも特にレジャーシーズンでの渋滞情報で耳にする『名神高速』ですが、簡単におさらいをしておきましょう。多くの方がご存知の通り、名(名古屋)と神(神戸)を結ぶ自動車道となります。
名神高速道路の開通は、本稿リリース日(2023年7月15日)のちょうど60年前にあたる1963年7月16日になります。様々なリニューアル工事を受けつつ、日本の大動脈を担いながら還暦を迎えられたという事です。
工事は約6年要したとのことで、条件は大きく異なるものの現在のもの(概ね7〜10年)と大差ないことから、当時関係された方々のご努力を感じます。今回話題にする着工の日は、1958年10月19日になります。
実は説明看板での名神高速起工に関連する記載は看板の半分となっていて、もう半分には『旧 東海道線山科駅跡』についての説明が記されています。1880年から1921年まで、この地に山科駅がありました。
当然ながら、ここに駅の遺構は残っていません。現在の山科駅はここから約3km離れていますが、こちらの方が山科の中心街に近く(区役所から1km弱)なります。それぞれの間を、今は地下鉄が結んでいます。
筆者が訪問した時のレポートは以上になりますが、この起工の地の上方において、名神高速の路肩が少し膨らんでいるように感じ気になってます(本ページ最初の画像を参照)。高速側に何かあるのでしょうか。
そこには何やら跨道橋みたいなものが見えますが、両端がコンクリートの壁で昇降する階段等も見当たらず、単なる電光表示板設置用のブリッジなのか、正解は分かっておらず調査継続となってます。