みちびき
★ ととろの里を通る道(大分県) ★
−道 Before ⁄ After−
文面作成:2021 ⁄ 03 ⁄ 21
(最終更新:2021 ⁄ 03 ⁄ 21)


「道 Before ⁄ After」について

ここでは、新道開通等のイベントによる道たちの変化具合を画像比較通じレポートしたものである。
発展や衰退など、彼らがどう変わっていったのかを目に留めて欲しい。


「ととろの里」の場所



レポートリスト

 
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■帰省途中の立ち寄り

正直に言うと、この案件を「道 Before ⁄ After」に分類するのに違和感があった。地図を掲載しながら地図の説明になってなく恐縮だが、最初にこのことを書いておこう。理由は本文中で述べるとして。

今回のお題にある「ととろの里」とは、山里内を走る道路に沿って映画「となりのトトロ」の世界が広がっているという、大分県佐伯市宇目の「ととろ」地区のことである。同地区は国道326号の大分・宮崎県境にほど近い、その名も「ととろ入口」という交差点を折れ県道を西進した先にある。


ブログ「ふらろぐ」に書いたが、ここへ最初に訪問したのは1999年8月であった。ただ気候のせいかデジカメが結露気味になってたようで、サイトに掲載できる画像が残念ながら撮れなかった。

そのためリベンジを果たすべく、1年後となる2000年8月18日に帰省先からの帰宅途中に同地へ再訪したのだ。よって上の「ととろ入口」交差点画像は宮崎側から大分側に向けて撮影したものであり、目指す「ととろ」地区へはここを左折することになる。


交差点左折後は、大分県道6号「日之影宇目線」を走る。いわゆる「険道」ほど酷くはないが、道幅は広くなく対向車に注意を要した。約1キロ走った先にある南田原地区より市道に入り、更に約500m程進む。

そして目的地である「ととろ」地区へ到着。観光客を見込んでか道路脇に駐車スペース(上画像の奥に見える)も設けられており、車を停めて道路周辺を散策することにした。前回と違って天候も良く、新調したデジカメの写り具合も問題ない。1年越しの、念願の画像を収めていくことにしよう。


■[Before]ととろの世界が広がる道路周辺

「ととろの世界が広がる」ように、この「ととろ」地区を通る道路周辺には映画「となりのトトロ」キャラクターのパネルや看板が設置されているのだ。その世界観に少しでも浸ろうというわけである。

ただ、この地区は特に映画と縁があるわけではなさそうだ。地区名「南田原字(あざ)轟(ととろ)」との名前繋がりでの設置されたと理解している。道路に沿って流れる小川の上に大分バスのバス停「ととろ」があり、映画内であったヒロイン姉妹がトトロと出会う様子がキャラの看板設置で再現されている。小屋には地区名の謂れを説明した看板も置かれていた。


看板内容を要約すると、日照りが続き農作物への影響を懸念した村人が天へ祈ると、龍が天に上り嵐がごうごうと轟(とどろ)いた…とのこと。どこか他でも類似した話を耳にしている気がする(笑)。

道路を少し西側へ進むと、何故か壁面にキャラが描かれた“トンネル”があった。推測だが、メイちゃんが大トトロと出会うことになった、木々のトンネルをイメージしているのだろう。またその近くで、設置看板で一番大きく、なおかつ大人気者の彼が“停車して”いたのだ。


そう、迷子になったメイちゃんを探し出してくれた「ネコバス」である。実は先ほどのバス停の柱にも「猫バスの停まる里」と記されていた。ブログ掲載の、裏側が写っていた看板が彼である。

きっとここは、バス停で待つトトロと姉妹のもとへ向かうための「待機場」なのかもしれない(映画ではバス停でネコバス待ってないが・笑)。実際に見たところ道路周辺の設置物は多くないが、田舎の雰囲気も相まって、映画の世界観を感じられたような気がする。この時は関西までの長旅が待っていることもあり、短時間の滞在でこの地を後にしたのだった。


■[After]StreetViewで確認すると…

訪問後に弊サイトで本件紹介をしているが、サイトリニューアルのためGoogle StreetViewで現状確認すると、いくつかの変化点が認められた。そのため、「Before ⁄ After」での扱いにすることにした。

ただ問題なのは、変化したものが道路自体ではないこと。これが本文冒頭で述べた、「分類に違和感」のことである。今回は勝手ながら、道路周辺の環境変化とさせていただこう(汗)。実際の変化点はキャラ看板の配置が中心であり、まずは「ネコバス」より確認していくことにしよう。StreetViewで2000年当時いたと思われる場所を確認すると、彼の姿はそこにはなかった。“運行中”なのかと、くだらないことを思ったりする(笑)。


次は2000年の画像に掲載していないが、小川傍の木々の間に渡した棒に多数のミニトトロがいる“ミニトトロ雛壇”である。ブログ掲載画像の2枚目に当たるものだが、これも見比べてみよう。

似たような木が立つ場所をStreetViewでも確認できたのだが、雛壇もミニトトロも無くなっている。どこへ行ってしまったのだろう。映画公開から30年以上過ぎてるので、観光客から飽きられて撤去されてしまったのか?もう少しStreetViewで周辺を散策しよう。


すると、先の“ミニトトロ雛壇”の少し先、小川を挟んだこじんまりとした広場にネコバスとトトロの姿が認められた。道路沿いでは見物客の安全確保上で問題と判断され、ここに移されたのだろうか。

しかし筆者訪問時のネコバス画像と見比べると、少なくとも側面の窓の数が違うように思う。単に移設されたのではなく、経年劣化で作り変えたのかもしれない。木造の看板でメンテなしに20年も持たないのは、とあるページ(笑)でも確認済みである。なお、窓が減った理由までは推測していない。気にしないでおこう。


■情報によるとバス停も

今回StreetViewで確認した現状対比は以上だが、Wikipediaで確認したところ、「ととろバス停」も変化があったという。大分バスがこの路線の運行を取りやめ、市のコミュニティバスのバス停になったという。併せてバス停の移設と修復が行われたようだ。現地訪問より20年前経過し、改めて現地訪問し自分の眼で「After」を確認したいと思うのだが、果たしてその機会は来るのであろうか。



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